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むかし むかしのことでした。
ある村に浦島太郎という若者がいました。
浦島太郎は心優しくて誰からも好かれる好青年でした。
しかし、村には浦島太郎しかいないので、好かれようにも好かれようがないのがもどかしい自体です。
浦島太郎は毎朝海に出掛けては夕刻まで釣りをして明け暮れていました。
村には浦島太郎しかいないので、もちろん出逢いもなく、しかし結婚願望はありました。
毎日釣りに明け暮れる働き盛りの男子を、例え女子がいても…頼りなく思えるので、どっちにしろ結婚は……と、余計なお世話をやいてしまいます。
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