はじまり

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言われたポイントについた浦島太郎は、手頃な岩場に座り、釣りを初めました。 地元の村の海よりは釣れますが、大漁にはほど遠く、浦島太郎は満足ではありません。 しかし、帰りの距離を考えると、長居はできず、夕刻前には帰路につきました。 帰る途中、先ほどの子供達がまだいます。 対して気にはしていませんでしたが、あれから今までずっといたのか、と思ったら気になりだしました。 子供達をジッと見てたら、不審者か変態だと思われるので、浦島太郎の得意なチラ見をします。 これは、魚を見てたら魚に逃げられる、という浦島太郎が考えた勝手な判断で、それを回避する為にあみだした技…そう、それがチラ見なのです。
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