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浦島太郎の魚の入っている壺から大きめな魚を2匹選び取ると、子供達ははしゃき喜び、村に走り帰りました。
浦島太郎は既に角材を拾い上げ、目を輝かせながら眺めています。
『これで立派な釣竿を造ろう。…何本ぐらい造れるかなぁ、楽しみだ……ウヒヒヒヒ』
浦島太郎の笑い方にはクセがありました。
突然大きな海ガメが言いました。
『助けてくれてありがとうございます。最近の子供達は、ある意味残酷です。今日それを実感致しました。…世も末です…。
あ!!
お礼がしたいと思います。
私と一緒に来て頂けませんか。』
浦島太郎は海ガメの言葉など理解できません。
いくら釣りに明け暮れてようが、いくら海が好きだろうが、海ガメの言葉なんて分かりっこないのです。
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