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「ねぇ…男たちは、どうするの」
倒れている男たちをみて聞いた。
「ほっときましょう、
そのうち目が覚めるわ」
「まぁ、それもそうだね」
2人は、倒れている男たちを避けながら路地裏を歩いていった。
「ねぇ…」
歩きはじめて、少し経った時に彼女が口を空けた。
「……なに?」
「あの…手が」
えっ!?あっ!……
わたしは、どうやらずっと彼女の手を握っていたらしい。
「ごめんなさい」
手を離す。
「えっ!?別にいいのよ
私は、繋ぎたいもの」
そう言い、
彼女はわたしの手を握った。
「えっ!?…」
いきなりの行動にわたしは、驚きが隠せなかった。
「嫌…かしら」
悲しげな声がわたしの耳に届く
「ちっ…違うの」
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