2つの名前

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少し遠くなったお母さんに手を振りながら大きな声で言った。 お母さんは、笑顔で振りかえり 手を振り替えしてくれる。 また、お母さんが背を向けた時… 「行っちゃ…いや」 自然と口から零れた。 なんで…なんでだろう。 この感じ? お母さんの背中が今日は、小さく見える お母さんが遠くに行っちゃう…そんな感じがする。 もう…帰ってこない… そんな嫌なことが頭を過る 違う…。 お母さんは、絶対帰ってくる 帰ってくる。 そんな、 不安な気持ちを抱えながら… わたしは、お母さんの背中が見えなくなるまで見つめていた。
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