また…今度

11/11
前へ
/313ページ
次へ
「ふふっ、ありがとう じゃあ…そろそろ行くわ」 さびしい。さびしいよ…ルカ 「また、今度…ルカ」 わたしがうつむいて言ったら ルカの長くて細い指が 顎を持ち上げて 顔を近づけわたしのほっぺにキスをおとした 「えっ…ルカ//」 顔を赤くなる。 「また、今度ね。ミク はやめに会いにくるわ」 ルカは、 わたしに向かって微笑んだ。 「ルカ…うん。 はやく会いに来てね 待ってるから」 わたしもルカのほっぺにキスをして微笑んだ。 「…っ//……えぇ…」 ルカは少し顔を赤くして わたしと離れ… 背を向けて歩いていった 真っ白の マフラーを風で靡かせながら ルカは、わたしに背を向けてから一度も振り返ることはなかった わたしは、ルカが見えなくなるまでずっと見つめていた 『また、今度』
/313ページ

最初のコメントを投稿しよう!

444人が本棚に入れています
本棚に追加