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「ふふっ、ありがとう
じゃあ…そろそろ行くわ」
さびしい。さびしいよ…ルカ
「また、今度…ルカ」
わたしがうつむいて言ったら
ルカの長くて細い指が
顎を持ち上げて
顔を近づけわたしのほっぺにキスをおとした
「えっ…ルカ//」
顔を赤くなる。
「また、今度ね。ミク
はやめに会いにくるわ」
ルカは、
わたしに向かって微笑んだ。
「ルカ…うん。
はやく会いに来てね
待ってるから」
わたしもルカのほっぺにキスをして微笑んだ。
「…っ//……えぇ…」
ルカは少し顔を赤くして
わたしと離れ…
背を向けて歩いていった
真っ白の
マフラーを風で靡かせながら
ルカは、わたしに背を向けてから一度も振り返ることはなかった
わたしは、ルカが見えなくなるまでずっと見つめていた
『また、今度』
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