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「…ん……。」
隣にいる北山はスヤスヤとまだ寝ていた。
もうそろそろ起きなきゃ聖先生に怒られそうだ。
俺はベッドから降りて、ソロ~っと保健室を出て、教室に行く事にした。
もちろん北山は放置。
なぜなら寝起きが最高に悪いから、俺は絶対起こさない。
最初の頃に起こしたら、俺の母さんが怒った時以上に怖かったのを、今でも覚えている。
──廊下
「あ…。」
キーンコーンカーンコーン
授業の始まるチャイムがなってしまった。
でも別に、授業なんて出なくても怒られないから、遅刻しても気にしない。
どうすっかなぁー。
なんて考えて、呑気に歩いていたら、イジメ現場に遭遇してしまった…。
うっわぁ…俺っていつもこういうのに出会うんだよな。
ここを普通に通ったら、明らかにばれる!!
でも、ここしか通る所がない!!
しょうがない、サボるか……。
イジメ現場の近くにある、開いている教室に入って、また寝る事にした。
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