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何も考えられない佳奈が向かったのは家ではなかった。
佳奈の足は勝手にこの場所へ連れてきていた。
時計台。
佳奈の癒やしの場所。
「…なんでよ……。なんで電話出てくれないんだよ。裕太なんか…なんか…大っ嫌い!!…って言って嫌いになれれば良いのに……。」
佳奈は泣いた。
泣いた。
泣いた。
「好きだよ……もうダメなの……?嫌いなら嫌いってはっきり言ってよ。なんで……なんで……」
心はめちゃめちゃになっていた。
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