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「…もぉいいや!」
佳奈は、精一杯の笑顔を愛美に向けた。
「あっ!今日は、もう帰んなきゃ。用事あんの忘れてた!バイバーイ」
佳奈は1秒でも速く、愛美の元を離れたかった。
1秒でも速く1人になりたかった。
「あ、そか。ばいちゃ!」
愛美は元気にそう言って、私のところからすぐに立ち去っていった。
きっと愛美は、分かっていたのだろう。
佳奈の気持ちとか悲しみとかつらさとか、全部分かってくれてたんだろう。
…ありがとう、愛美。
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