幼なじみ、番長に君臨す。

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「前にさ、俺を消した呪文あったじゃん。アラシュテボルス」 幼なじみ「う、うん」 「俺は主人公だからさ、現世に戻ったけど、あれってぶっちゃけデスノートよりも画期的やん?」 幼なじみ「………私の事、無差別殺人鬼みたいに言わないでよ。今まさに言わない様にしてるんだから」 「それが1番だよ。だけど、よく考えたらその呪文で世界征服とか夢じゃないぞ」 幼なじみ「ど、どうやって?」 「世界の要人と目を合わせて、アラシュテボルス」 幼なじみ「うーん………………、海外に行く気無いし」 「意外とテレビで目が合っても成功したりしてな。生放送限定でさ」 幼なじみ「………でもそんな事しても、私は嬉しくないもん」 「まあ、そりゃあな」 (翌日) ニュース『昨日、日光猿山で取材していた際、アナウンサーに噛み付こうとした猿がカメラの前で姿を突如消したという事件で、その神隠しにも似た―――」 幼なじみ「ごめんなさい、お猿さん」 「………………泣くな(ナデナデ)」
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