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「そこの君…転入生?」
…!?
うろうろしてたら
声をかけられました…!
どどどどうしましょう!
僕は喋ることが出来ません……
取り敢えず頷いてみたけど
分かったかな…?
…恐る恐る顔を上げると、
そこには、
王子様がいました。
…?
あれれ?
僕、間違えて、お城に
来ちゃった?
「今、開けるね」
…王子様(仮)は
笑顔で門を開けてくれました。
「君が転入生の篠塚春くんかな?」
僕を知ってる、
と、いうことは
やっぱりここは学園であってる?
僕は慌てて鞄から
昨日書いたカードを取り出して
王子様に渡しました。
名刺代わりです。
「ん?…あぁ、ありがとう」
王子様は笑顔で受け取ってくれました
「僕は生徒会副会長の
藤野 澪(フジノ レイ)
よろしくね。」
また、王子様…
じゃなくて副会長さんは笑顔。
作り笑いなんて
しなくてもいいのに……
なんて思いつつ
ペコリと頭を下げてみました。
副会長さん……
僕に気を遣ってくれてるのかな…
別に笑顔じゃなくてもいいのに……
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