はじめまして、よろしくね

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「……な…………」 …? 「なんなんこの子! めちゃくちゃ かわええんやけど! 健ちゃんとけいたんって! この素直さと天然さ! けいたんにも分けてやりたいわぁ!」 「……」 や、やっぱりマシンガンッ! ……僕、変なこと言ったかな…? けいたんがジト目で健ちゃんをみてる…… (…?) 「やぁぁ… ごめんなぁ……つい…って! けいたん顔真っ赤! また照れt!いっ…たぁ! いったいわぁ!何も 殴ることないやろー…」 「黙れこのエセ関西弁野郎!」 けいたんが殴った! どうしましょう?! わぁあ、痛そう… でも、楽しそう…… 何だか…漫才みたいです。 「それと、篠塚… けいたって呼べ。」 うわっ! けいたん顔真っ赤! 怒らせちゃった? けいたんって 呼んだのが いけなかったのかな… ……うん。きっとそう、だよね。 考えてみたら分かることなのに… 馴れ馴れしかったよね…… 【ごめんなさいけいた。】 ……健ちゃん達が あまりにも自然に接してくれるから ぼく、成り上がってました。 僕なんかが 二人のお友達になれる訳、 ないですよね…… 「あぁあああ! けいたんがはるちゃん いじめとる! 見てみぃ!こないに ショボンとして…… 可哀想なはるちゃん… 謝りぃ!」 さっきまで何かぶつぶつ言ってた健ちゃんが 急に声を張り上げた。 って…えぇっ! 明らかに僕が悪いのに! 【いえ!僕が悪いんです 僕が馴れ馴れくけいたんなんて 呼んだから 健ちゃんも、嫌ですか?】 慌てて文字を打ったら、 健ちゃんが難しい顔をして固まってしまった。 …怒らせて、しまったのでしょうか? 「なに言ってるん? 俺がそう呼んで頼んだんに! 嫌なわけないやろ? はるちゃんは悪ないで!」 でも、健ちゃんはやさしい声で 僕にそう笑いかけてくれました。 目の奥がツーンとして 涙が滲んできたけれど、 悲しい訳じゃありません… …健ちゃん、やさしい…… 健ちゃんの優しさが …嬉しかったのです。 【ありがとう、健ちゃん】 「だぁあああ! 俺がわりぃみてぇじゃねぇか!」 「みたいやなくて けいたんが悪いんやろ。」 けいた。雰囲気ぶち壊しです。 流石にいらっとしました。 ごめんなさい。 「まったく、素直やないんやから!」
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