ヤンデレ王子

２

「あー愛花も見つかったところだし飯でも食いに行こうぜ」

この状況で？

「こらー！！一体何をしているんだ！！」

「やべ、先生らだ！！逃げようぜ！」

「ちょ、」

わたしの腕を掴み走り出す。
待って、何でわたしまで！？

「結城ってさ、実はヤンデレ？」

「だからさ、何だよヤンデレって」

学校から逃げ出し今マックにいる。サボリとか言わないで。

「ヤンデレでしょ？」

「...そろそろ怒るぞ？」

怒んなよ。

「わたしに異常にまで愛着してない？」

「？普通だろ？」

いやいや普通じゃないから。

「わたしら幼馴染じゃん？さっきのこともあるし、ピアス事件のこともあるしさ」

「...お前根に持ってるだろ？」

いやいや根に持ってなんかいないよ？はは、多分。

「わたしはさ、あんたの彼女でもないわけ。それわかってる？」

「もちろん！」

「じゃあさ、わたしが彼氏出来たらどうする？」

「そいつぶっ殺す」

わあお、なんていう即答のお返事。

「...あんたわたしのことどう思ってるわけ？」

「？一緒にいると落ち着くし、面白い！でもたまに男と話してるの見るとイラッとくる」

「...あんたわたしのこと好きなの？」

「うん、好きだな」

さらっと言ったよ、この人。

「それはどっちの好き？like？love？」

「んー...たぶんloveのほうじゃね？男と話してるとイライラするし、そいつ殺したくなるし。そうか、俺お前のこと好きなのか！」

「いや、納得されても困る！」

なんなのこいつ！
今気付いたとかどんだけ鈍感なんだよ！

「よし、俺ら付き合うか」

「待て、何故そうなる」

「お前俺のこと好きだろ？」

どうしてそうなるんだ！

「いや、好きだけど、わたしのす「ならいいじゃん」...話を最後まで聞こうよ」

「よし、はいかyesで答えろよ」

「...それ決定権ないよね？」

どうしよう、まじでこいつなんとかしないと。