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「忘れ物は…ないよな…」
まぁ公園に行くだけだから普通に財布と携帯だけなんだけどね
「じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃいお兄ちゃん!」
バタン
と言っても
俺の家から桜の森中央公園まではそんなに距離はない
遊ぶならゲーセンとかでも別にかまわない気がするけど…
「お?海斗じゃん!何してるんだ?」
一樹だ
「よお一樹。これから桜の森中央公園に行くんだよ」
「お、もしかして美紀と一緒にピクニックか?」
「そうだけど…なんでしってんの?」
「美紀から昨日、ピクニックに行くんだけど、どんな服装したらいいかの相談を受けたからな」
「なるほど…別に服装なんてそんなにこだわんなくてもいいのにな」
「ん、まぁ見せるのが海斗だからなぁ…」
「え?」
「いや、こっちの話だ。それじゃな、海斗!」
「ああ、またな一樹」
そう言って一樹は笑いながら歩いてった
まぁ公園に着くまで暇なんで
一樹のことをはなそう
ああ見えて一樹はかなりモテるのを俺は知ってる
去年のバレンタインなんて本命チョコを20個くらいもらってたからな
くそぅ…俺なんて義理で2個しかもらえなかったのに…
まぁ一樹は顔も性格も良いからな…
いや、俺も別にモテないわけではないけどね…
そんなことを話していたらあっというまに公園についた
「海斗~こっち!」
「待たせて悪かったな」
「そんなことないよ、まぁ座って座って!」
なんかおかしい…
いつもの美紀なら…
悪口の1つや2つ平気で言ってくるはずなのに
何か隠してる?
そんなことないないとおもうけど…
確かめよう
「今日も美紀はとても可愛いね!惚れちゃうくらいだよ!」
「…えぇ!?…何言って…その…え、えと…ありがと…」
やっぱりおかしい
「…美紀」
「な、何?…かな…」
「何があったのか全て俺に話してくれ」
「……え?」
俺はこれ以上ないくらいの真剣な表情で言った
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