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「な、なんのはなしかな?海斗の言ってることがよくわからないんだけど」
「いや…いつもなら悪口の一つや二つ平気に言って来るお前が今日はおとなしいなって思ったからさ」
「そ、そうかな?あたしそんなに悪口言ってたっけな?」
え
今さらかよ…
ついこの間ゴキブリがどーのこーのっていってたじゃねえか
「…じゃあ別になんにもないんだな?」
「そ、そうだよ。海斗が変に気にしすぎなだけよ」
「ならいいけど…」
「それより海斗。お腹好いてない?あたしお弁当作ってきたんだけど良かったらたべてよ」
「ん?そうだな。朝なにも食べなかったしちょうどいいか」
「んじゃあいただきます!」
弁当箱の中をあけると
美味しそうなおかずがたくさんあった
「…久々に美紀の料理食べたけどやっぱりうまいな」
「当たり前よ。あたしがつくったんだから」
「自信がおありのようで」
「現に美味しいでしょ?」
美紀は笑いながらいった
「まあな。でもほんとに久しぶりだよな」
「あたしも弁当つくったのは久しぶりね」
「それもあるけど…美紀と二人で出かけることもだよ」
「あ…そうかな…」
「まぁたまにはこんな風にゆっくりするのもいいよな」
「あ、うん!」
それに今日の美紀はなんか可愛いな
そこら辺の通行人よりははるかに可愛いと思う
可愛いと言えば…宮森遥香も可愛いよな
遥香はいま何してるのかな
…気づけば遥香のことばかり考えてるな
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