3 こじれあう関係

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「…あれ?」 あそこにいるのは宮森じゃないか? 桜の木の下にいる宮森を俺は見つけた 「なあ美紀、あそこにいるの宮森だよな…」 「…あ」 美紀は宮森の姿を見つけるとすぐに俯いてしまった 「ちょうどいいな。宮森も誘って三人で遊ばないか?」 「…だめ」 美紀はそっぽを向いたまま素っ気なく言った 「なんで駄目なんだよ」 「いいから…やめて…」 そんなやり取りをしていたら宮森がこちらに気付いたのかこっちに向けて手を振っているのがわかった 「おーい、宮森…」 そう呼び終える前に宮森はどこかへ行ってしまった 「あ…行っちゃったよ」 せっかくなんだから少しお話でもしていけばいいのに でもこの時間に公園に一人でいたってことは誰かと待ち合わせでもしてたのかな 「…海斗」 今まで黙っていた美紀が俯いたまま言った 「どうした美紀?テンション低くないか?」 「…なんでもない」 「なんでもないってことはないだろ」 「やっぱりいいのよ」 「何か話があったんじゃないのかよ」 「しつこいわね!もういいって言ってるでしょ!」 「は?そんな言い方はないだろ。なにさっきから怒ってるんだよ!」 「…もうほっといてよ」 美紀はそのままどこかへ行ってしまった 「…ったく、なんなんだよ」 朝は機嫌よかったのにいきなり怒りやがって それにどうすんだよこの弁当 「…まぁとりあえず全部食べちゃおうか」 残すのも悪いしな そう言いつつ俺は残りの弁当を食べ始めた
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