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懐かしい夢を見た
何年前の夢だっただろうか
そんなことを考えていると
「お兄ちゃん!朝だよ起きて!」
この声は妹の一ノ瀬由海(いちのせゆみ)だ
「…起きてるよ」
実は俺は朝に弱いんだよ
なんて言いたい気分だ
「早くしないと美紀お姉ちゃんが来ちゃうよ!」
なんだって?
今は6時半だぞ!
こんな時間にくるわけないだろ妹よ
「海斗~!!」
「…ほんとにきちゃったよ」
思わずそうつぶやいてしまった
「おはよう海斗!それと由海ちゃん!相変わらず由海ちゃんは可愛いね!」
「ありがとう!美紀お姉ちゃんも可愛いよ!」
「まあね!それにくらべて海斗はゴキブリが不細工になったみたいな顔しているね」
「うるせえよ!考えられる限り最悪のかおじゃねえか!」
「そんなことはどうでもいいから、早くしないと始業式はじまっちゃうよ!由海ちゃんもいこ!」
「は~い」
そう言うと二人はさっさと出ていってしまった
全く、いきなりきて勝手なことを…
まぁ俺も支度できたしいくかな
そう言うと俺はいつものように首に赤いペンダントをつけて家を飛び出した
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