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「最近はほんとに暑くなったね!お兄ちゃん…」
ほんとだな…歩いてるだけでも汗がまとわりついてる気分だ…」
わざとなのか無意識なのかはわからないがあれから由海は部屋での事を追及してはこなかった
まぁそれはそれで助かるな…
こんどパフェでもおごってやるか
俺は涼しい顔してそんなことを考えた
「お~い!海斗に由海ちゃ~ん!」
「あ、おはよ美紀お姉ちゃん!今日も元気だね」
「元気だけがあたしの取り柄だからね★」
「これで勉強できれば尚いいけどな…」
美紀は最近になってやっといつもの様子を取り戻したようだ…
5月のあのときからやけに元気なかったんだけどな
まぁみんな笑顔ならいいか
「うるっさいわね~海斗はいつも学年トップだからって調子にのってんじゃないの?!」
「学年トップはなに言ったっていいんだよ、ハハハ★」
「お兄ちゃんまた学年トップだったんだ…家ではそんなに勉強してる様子はないのにすごいなぁ!」
「由海には今度勉強教えてやっから」
「ほんとに?ありがとうお兄ちゃん!」
「ちょっと!あたしには教えてくれないっての?」
「ハハハ、砂でも食ってろ」
「う~~むかつく!」
実は俺は昔からテストの点数だけは学年トップだった
特に家で勉強してるわけではないんだけど
記憶力が優れているのだろうか
それでも
この赤いペンダントをくれた持ち主だけはわからない
昔一緒にいた人?…
わからない
まぁ仕方ないか
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