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「……宮森遥香……」
何故だ?
俺はその名前を知っているような気がする
「…あ、拾ってくれてありがとう」
「い、いや、次からは気を付けてな」
そう言うと
宮森遥香さんは俺の顔をじ~っと除き込んでいた
「……どうしたの?」
「…え?あ、何でもないよ!」
おかしなやつだ
「…あの、名前を聞いてもいいですか?」
まぁ名前くらいなら
「…一ノ瀬海斗」
その名前をきいて彼女は驚いているように見えた
「……海斗…くん…」
「?あの…大丈夫?」
「…覚えてないのかな…」
?なにいってんだ?
たった今出会ったばかりじゃないか
「なんのこと?」
そう言い返したら
「…いや、何でもないの。ありがとね、海斗くん」
そういって彼女は行ってしまった
「…あの娘だれ?」
「…あの娘だれだよ?」
「誰なのお兄ちゃん!」
三人からまた質問攻めだ
「いや、手帳拾っただけなんだけど…」
俺がそう言うと美紀が苛ついてるように言い返してきた
「ふ~ん、なんか知り合い見たいな雰囲気だったけど?」
知り合い…
そうなのかな…
よくわからん
困った俺を見て一樹が
「とりあえず教室いこうぜ!。由海ちゃんもあとでな!」
「みんなバイバイです!」
そう言って由海は行ってしまった
「そうね。話はまたあとでね」
良かった
美紀も納得しているみたいだ
「…ありがと一樹」
「後で俺にもきかせろよ!」
俺達は教室に向かった
これから一年間すごす
2年A組へ
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