1 再会 春編

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「……宮森遥香……」 何故だ? 俺はその名前を知っているような気がする 「…あ、拾ってくれてありがとう」 「い、いや、次からは気を付けてな」 そう言うと 宮森遥香さんは俺の顔をじ~っと除き込んでいた 「……どうしたの?」 「…え?あ、何でもないよ!」 おかしなやつだ 「…あの、名前を聞いてもいいですか?」 まぁ名前くらいなら 「…一ノ瀬海斗」 その名前をきいて彼女は驚いているように見えた 「……海斗…くん…」 「?あの…大丈夫?」 「…覚えてないのかな…」 ?なにいってんだ? たった今出会ったばかりじゃないか 「なんのこと?」 そう言い返したら 「…いや、何でもないの。ありがとね、海斗くん」 そういって彼女は行ってしまった 「…あの娘だれ?」 「…あの娘だれだよ?」 「誰なのお兄ちゃん!」 三人からまた質問攻めだ 「いや、手帳拾っただけなんだけど…」 俺がそう言うと美紀が苛ついてるように言い返してきた 「ふ~ん、なんか知り合い見たいな雰囲気だったけど?」 知り合い… そうなのかな… よくわからん 困った俺を見て一樹が 「とりあえず教室いこうぜ!。由海ちゃんもあとでな!」 「みんなバイバイです!」 そう言って由海は行ってしまった 「そうね。話はまたあとでね」 良かった 美紀も納得しているみたいだ 「…ありがと一樹」 「後で俺にもきかせろよ!」 俺達は教室に向かった これから一年間すごす 2年A組へ
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