1 再会 春編

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教室に着くとクラスの大半の人が集まっていた 俺はとりあえずクラスの面子と少しはなしをした するとチャイムがなったので席に座った 「じゃあ出席をとる前に転校生を紹介します」 クラスの雰囲気がざわついた そりゃそうだよな 転校生なんてこの田舎学校には珍しいからな 「なぁ海斗」 「どうした?ニヤニヤして、気持ち悪いぞ」 「まぁだまって聞けよ、転校生っていったら大体美人とか美少女に決まってるんだよ。海斗はどっちだと思う?」 「女好きの気持ちはわからんが普通の人だろ。現実見ろよ」 「夢見すぎかなぁ」 情けない声を出して一樹はだまりこんだ 確かに気にはなるよな 「それじゃあ入りなさい」 「はい」 入ってきたやつの顔は… 朝に見た顔と一緒だった 「東京から来ました。宮森遥香です。よろしくお願いします」 「…あ、転校生だったのか」 「朝、海斗と話してた人だな。なんて美少女だ…」 確かに 朝はバタバタしてたけど よく見ると美少女だ 「え~宮森君の席は…一ノ瀬の隣だな」 ギャルゲ的な展開になってきた 「はい」 転校生は俺の横の席に座った 空席だから荷物とか置けて便利だったのに… なんていってる場合じゃないな 「一ノ瀬君」 突然呼ばれて驚いてしまった 「…なに?」 「始まりの唄って知ってますか?」 始まりの唄? なんだそれは きいたことないな 「いや、知らない。ごめんねわからなくて」 「…」 一瞬。とても寂しそうな顔をした あれ?こんな感じ… 懐かしいような… 「そうですか、わかりました。変なこときいてごめんね」 そういうと転校生は先生の話に聞き入ってしまった …始まりの唄? アーティストはだれだ? JPOPなのかな? アニソンかな? それとも童謡? それからその一日はそんなことばかり考えていた 始まりの唄 俺は知っているんだろうか… それさえもわからない でも 悲しい表情をしたのだけははっきりとわかっていた
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