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2 日常
何気ない日常
無言の教室
シャーペンが動く音
後ろの席から聞こえる笑い声
「はぁ~…暇だ」
こんな俺、一ノ瀬海斗は授業中のこの雰囲気があまり好きではなかった
大人たちは
将来のためには学歴が絶対に必要だ
なんて言うけど
俺はその意見にはあまり賛成はできそうにないもんだ
勉強しないで遊んだっていいじゃないか
高校三年間なんて一生に一度しかないんだから
友達とバカやったり
彼女つくったり
出来ることなんてたくさんある
その貴重な三年間を全て学業にささげるなんて頭のおかしなこと
できないよな~…
「…せ……瀬」
いっそ授業なんてばっくれちまおうかな
「…瀬………ノ瀬…」
よし
寝よう
○スタークのように深い眠りにつこう
せーの…
「一ノ瀬!!!」
「?あ、はい!!」
ヤバ、気付かなかった
「今私が言った式の答えをいってみろ」
「……5…」
「廊下に立ってなさい!!」
「うーい…」
「ガラガラ……ピシャッ」
参った
今時廊下に立ってる高校生なんて世界中探しても俺だけじゃないのか?
…授業が終わるまで30分…
決めた
ここは屋上にでもいくか
別にばれそうにないしな
そう言って俺は屋上に向かった
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