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1 再会 春編
「こんなところで何してるの?」
俺は公園の隅っこで座っている女の子に話しかけた
なぜ話しかけたんだろうか
可愛いから?
遊びたいから?
それとも何となく?
どれも違う
凄く寂しそうな目をしていたからだ
その目を見ていたら
なんだかほっとけない感じがしたんだ
「…あなただれ?」
「俺は一ノ瀬海斗。君は?」
「…宮森遥香」
「じゃあ遥香、何してるの?」
「遊ぶ人がいないから座ってるの」
「みんなと遊べばいいじゃん」
「…怖いの。嫌がられるかもしれない…」
「うーん…じゃあ俺と遊ぼうよ」
「…遊んでくれるの?遥香と?」
「いいに決まってるじゃん。だって友達だろ」
「友達?海斗くんと遥香が?」
「そうだよ。だから遊ぼうよ」
「…うん!ありがとう!海斗くん!」
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