初参戦

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大神は早速NBーRに乗り込んだ。練習で掴みきれなかったターボの使い方を会得する最後のチャンスである。 『ザー…聞こえるか』 『はい』 『よし。春樹が出たらすぐに着いていってくれ。2周、お前を先導するらしい。なんでも自分の走りを参考にしてほしいんだとさ。』 『分かりました』 無線で話しおわると、スタッフは春樹のR32に合図する。それと同時にR32は勢いよく飛び出して行った。大神も続く。 ピットレーンではロータリーとRBが交錯する。 2台は並んでコースインした。すでに数台コース上にいる。 「山川さん・・・教えるって言ってもNB-RとR32じゃ違いすぎて分からねぇよ。なんだ?ターボの使い方って」 1コーナーに向かってR32は加速する。 NB-Rも少し遅れてついていく。 そしてブレーキングに入った。いままでどおりのリズムである。 立ち上がりではR32が少し離れる。 ヒューン・・・ その時R32から聞こえるタービン音に大神も気がついた。 「そっか。R32もターボついてんだなぁ。NB-RとR32の共通点・・・」
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