141人が本棚に入れています
本棚に追加
予選結果
PP EK9シビック(RTサナダ)
2 R35GTR(オート1)
3 NA1NSX(RTサナダ)
4 R32GTR(OGTレーシング)
5 ランエボ9(チーム夢幻)
6 NBロードスター(OGTレーシング)
7 ロータス・エスプリ(GBモーター)
・・・
ミーティングが始まり、篠宮は予選結果を見た。
「やはりサナダがトップかぁ・・・」
「何なんですか?そのRTサナダって」
大神は篠宮に聞いた。
「RTサナダの監督とは昔からの因縁でな。ワシが現役だった頃のライバルさ。チームを作ってからも自身のブランドや力量から指示を集めて、フォーミュラなんかにも参戦しているんだ。監督としては差をつけられてしまってなぁ・・・」
篠宮はあごを擦りながら答えた。それを見ていた春樹が口を開いた。
「で、そのEK9は監督の息子の真田翔(さなだしょう)がドライブしてるのさ。オマエの一歳上かな。F3でも活躍してるんだ」
話に乗ってきてスタッフも口々に話しだした
「もう一人のドライバーもなかなかだぜぇ。NSXの。」
「でもあのNSXは中身はS耐仕様らしいぞ。腕はまだまだかもな。」
「ハイハイ。もういいぞ。まだミーティング中だ」
ざわめいていたピット内も静まり返った
「決勝だがな、春樹はスタートで何としても前に出るんだ。サナダのEKを食うには4WDのスタートダッシュしかない。」
「りょーかい。2番手のR35は?」
「オマエのR32なら十分勝てるよ。」
続いて大神に視線をやった。
「隼人。オマエはレースが初めてだ。スタートで無理はするな。序盤の混乱では相手の動きをよく見ろ。走りの方は完成したか?」
「まだ最終コーナーに慣れが必要だけど、それ以外は出来てるはずさ。」
「そうか。よし!決勝まで時間はある。休んでいろ。」
最初のコメントを投稿しよう!