初参戦

15/30
前へ
/319ページ
次へ
予選結果 PP EK9シビック(RTサナダ) 2 R35GTR(オート1) 3 NA1NSX(RTサナダ) 4 R32GTR(OGTレーシング) 5 ランエボ9(チーム夢幻) 6 NBロードスター(OGTレーシング) 7 ロータス・エスプリ(GBモーター)           ・・・ ミーティングが始まり、篠宮は予選結果を見た。 「やはりサナダがトップかぁ・・・」 「何なんですか?そのRTサナダって」 大神は篠宮に聞いた。 「RTサナダの監督とは昔からの因縁でな。ワシが現役だった頃のライバルさ。チームを作ってからも自身のブランドや力量から指示を集めて、フォーミュラなんかにも参戦しているんだ。監督としては差をつけられてしまってなぁ・・・」 篠宮はあごを擦りながら答えた。それを見ていた春樹が口を開いた。 「で、そのEK9は監督の息子の真田翔(さなだしょう)がドライブしてるのさ。オマエの一歳上かな。F3でも活躍してるんだ」 話に乗ってきてスタッフも口々に話しだした 「もう一人のドライバーもなかなかだぜぇ。NSXの。」 「でもあのNSXは中身はS耐仕様らしいぞ。腕はまだまだかもな。」 「ハイハイ。もういいぞ。まだミーティング中だ」 ざわめいていたピット内も静まり返った 「決勝だがな、春樹はスタートで何としても前に出るんだ。サナダのEKを食うには4WDのスタートダッシュしかない。」 「りょーかい。2番手のR35は?」 「オマエのR32なら十分勝てるよ。」 続いて大神に視線をやった。 「隼人。オマエはレースが初めてだ。スタートで無理はするな。序盤の混乱では相手の動きをよく見ろ。走りの方は完成したか?」 「まだ最終コーナーに慣れが必要だけど、それ以外は出来てるはずさ。」 「そうか。よし!決勝まで時間はある。休んでいろ。」
/319ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加