141人が本棚に入れています
本棚に追加
/319ページ
10分後、いよいよ練習走行が始まった。時間が少ないため、一斉に参加マシンがコースに飛び出す。
『うちも出るぞー!大神からだ!』
大神はヘルメットを被り、自分の車に乗り込んだ。
その車はNB型ロードスター
黒い車体には大型のGTウイングがついており、全身エアロで身を包んでいる。ロードセーリング向けのロードスターとは違う、まさに『チューニングカー』である。
そして、もうひとつ、重大な違いがあった。
エンジンを始動させる。
グォングォン!ドドド…
『ザー…無線聞こえるか?』
大神は窓の外にいる篠宮に向かって頷いた
『よし、行ってこい。まずはこのマシンを扱えるようになってこい。かなり特殊だぞ。』
そういって車体から少し離れた。
大神は深呼吸をしてアクセルを踏んだ
最初のコメントを投稿しよう!