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「紗雪~!」
親友、佐々木瑠那の声がする。
「今日の打ち上げ?紗雪ももちろん行くよね?」
今日は小学校の卒業式。
とは行っても大体みんな近くの公立中学校に行くから寂しくはない。
「もちろんっ!待ち合わせどーする?」
「うーん…」
「佐々木!」
振り返ると、隣のクラスだった谷河君がいた。
「水野が呼んでる」
瑠那が首を傾げながら
「ちょっと待ってて」
と私に言った。
水野君は5年生の時に初めて同じクラスになったんだけど
スポーツできて、頭がよくて…とにかくパーフェクトな人だった。
「ねぇ谷河君。」
谷河君は私に話しかけられたのが意外だったのか目を大きく見開いた。
「な、なんだよ」
「いや、あれって告白だよね」
「あ~…だろ。」
「モテるなぁ。瑠那」
谷河君はそれ以上答えなかった。
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