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谷河のこと、考えるのやめよう。
止まらなくなる
悪循環の繰り返し…
「じゃ、今度の土曜日だからね。ちゃんと空けておいてよ、お兄ちゃん!」
「大丈夫だって。」
「裕一、紗雪、はやくお風呂入んないとお父さん帰ってきちゃうわよ」
『はーい』
「一緒に入るか?」
「キモイ」
ったく、このロリコン!!
こんなお兄ちゃんのどこに憧れを……
サッカーか。
―土曜日―
ピンポーン
「あ、来た来た」
ガチャッ
「いらっしゃい」
「よぉ」
「田辺くん、上がって」
「お邪魔します…」
「君が田辺君?」
「ゆ、裕一先輩…」
田辺くん、目、輝いてる…
「田辺君」
「は、はいっ」
「妹とはどんな関係かな?」
…お兄ちゃん、アホ
「ただの同級生ですよ~」
「そうか、ならいい」
お父さんかっっ
「マネージャーはちゃんと俺らの体調管理とかしっかりやってくれて、監督も助かってるって言ってました」
…田辺くん…
恥ずかしいよ…///
30分ほど話してから、お兄ちゃんと田辺くんはお兄ちゃんの高校へと出かけた。
「田辺君は、本当にサッカーが好きなのね」
お母さんが微笑んだ。
「あの人と、同じ目をしてる…」
アタシは、お母さんの独り言には気がつかなかった。
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