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テントに行くと、先輩と田辺くんが楽しそうに笑い合っていた。
二人とも同時にアタシに気が付いた。
「あ、紗雪ちゃん!」
「よぅ、どこいってたん?」
先輩、上手くいったんだ
よかったなぁ…
「ごめんね田辺くん、私紗雪ちゃんと女の子同士の話があるから後でね!」
はいはーい、と田辺くんは先輩に手を振った。
「で、どーしたの?」
「理恵先輩ぃぃぃぃっ」
理恵先輩の顔見たら涙がとまらなくなった。
「こっ…告白もでっ…きなくて…っ…!ウッ…ふ、フラれちゃい、ましたぁっ!」
理恵先輩は何も言わずに聞いていてくれた。
「…彼女、いたんです…。アタシの友達で……アタシが知るよりもっと前から好きだったみたいで…」
「紗雪ちゃんは可愛いから、きっと新しい恋がすぐにできるよ。」
前の恋を忘れるためには新しい恋ってね!
そう言って理恵先輩は一緒に泣いてくれた。
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