3人が本棚に入れています
本棚に追加
「き、緊張するゎ…」
柄にもなく瑠那が言う。
「まぁ、誰か一人は同じクラスでしょ」
「違うよ!水野と同じクラスかなぁ…?」
そっちかいっ!
「水野、モテるだろうなぁ」
今やラブラブカップルな2人。
春休みに色々2人で遊んだそうで…
まったく、友達そっちのけ。
「はよ。クラス表見た?」
「谷河」
瑠那と谷河君は同じ委員会で知り合いだったみたい。
「ううん。見てない」
「あっそ…」
そう言って谷河君は校舎に消えていった。
「なんなの?アイツ…」
瑠那…アイツだなんて…
「新入生?」
アタシは声をかけられたほうに振り向く。
カッコイイお兄さん、って感じの人が立っていた。
「クラス表貰った?」
「ぃぇ……」
あまりにもかっこよくて、アタシは俯いた。
「はい。どうぞ」
「ぁ、ありがとうございます…」
恥ずかしくてたまらなくなって、クラス表を引ったくるように受け取り、駆け出した。
「あっ!」
その後、お兄さんが呼んでいたのも気づかずに。
最初のコメントを投稿しよう!