私と彼の休日

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入り口を通ると、メインロビーがあり上から大きなシャンデリアがつるされていた。 夜には色が変わり、幻想的な雰囲気になるらしい。 その下を通りながら、案内板のある場所へ行く。 「稜くん、空いてるプラネタリウム14時だって」 「じゃぁチケット取ってからお昼にしよう」 「うん」 自然に手を握られて、一緒に並んで歩く。プラネタリウムはやっぱり人気のようで、前の回までは完売。 見たいと思っていた回も、残り少なかったが無事購入することが出来た。 まとめて買ってくれた稜くんに慌てて財布をだすと 「楽しんでくれればいいから」 そういって、映画でも遊園地でも私には毎回払わせてくれない。 「いつもありがとう。でもあとでお茶の時は私が出すね」 そういってお財布をしまった。 「じゃぁ、飯食べに行こう。何がある?」 パンフレットをのぞきこんだ私達。 二人とも大好きなパスタにしようと、移動した。 東京にあるイタリアンレストランが、リーズナブルにランチを提供しているらしい。 満席の為15分程まって、店内に入る事ができた。 「私、なすとベーコンのトマトソースにする。サラダセットで」 「俺は、カルボナーラだな」 そう言って、稜くんが店員さんを呼んで注文してくれた。
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