私と彼の休日

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「んー。おいしいっ」 頼んだパスタは私好みで、思わず笑ってしまった。 「本当、幸せそうに食べるなぁ」 「だって土日は美味しいもの食べたいから、平日はかなりセーブしてるから胃に染み渡ってるんだもん」 食べれば食べただけ、体にすぐ出てしまう私は平日のカロリーにかなり気を使っている。 デートの時に小食って、ちょっともったいない気がするし。我慢しただけ、本当一口が美味しくて幸せな気持ちになる。 二人で頼んだメニューを残すことも無く、平らげてお店をでた。 あと少しでプラネタリウムの時間。 二人で移動した。 プラネタリウムの入り口には会場を待つ、家族連れやカップルが大勢待っていた。 私たちも最後尾に並んだ。 「すごい人だね。やっぱり最近人気あるよね、プラネタリウム」 「そうだな。最近ただ映像流すだけじゃなくて演出にも凝っているものが増えたしな」 「あっ、人流れ始めたよ。入場できるね」 前の方が進み始めた。 私たちはそれに続いて、入場した。 何度かプラネタリウムを見に行っている私にとっても、中はとても広くて上を見上げるとどこまでも続いているような空が広がっていた。 座席は全部、同じ高さに配置されており前後左右にとても余裕があった。座席もフカフカとても心地よく、最大170度程に座席が倒れる仕組みだ。 「うわっ。俺この椅子まずい。寝てしまいそう」 「ふふ、放送の声とかで寝ちゃう人いるよね」 座席や雰囲気を楽しんでいる間に、入場が終わりプラネタリウムが始まった。薄暗い照明だった室内が真っ暗になった。 座席を最大に倒して、私は一度目を閉じてから空を見た。
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