私と彼の休日

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車に乗っても、さっきの景色が頭から離れなかった。 「碧衣、さっき何お願い事したの」 「・・・秘密だよ」 「そっか」 「叶ったら、その時教えてあげる」 「わかった、楽しみだな」 お願い事は口にするといけないって聞いたことがあるから言わない。 叶うといい。 そう、その時は心から思ったんだ。 「送ってくれてありがとう」 「寒いから、見送りいいから家に入りな」 「うん、おやすみ」 「おやすみ」 そうやって、私の休日はおわる。 とても優しくて、私の心を温めてくれる彼。 今日は、とても良い夢が見れそうだと思った。
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