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最後の矢野さんの言葉は小声であまり聞き取れなかった。
「いや、今日よろしくね」
「こちらこそ」
「じゃぁ、6時半に1Fのロビー前集合だから」
「はい、宜しくお願いします」
「あっ、始めに言おうと思ってたんだけど、俺全然気にしないから敬語使わないで」
「で、でもっ私、年下です」
「そのほうが、嬉しい」
「・・はい、わかり『敬語、駄目』・・うん、分かった」
「よし、いいこ!じゃぁよろしく」
サラッと頭をなでられて、矢野さんは更衣室に消えていった。
こんな会話の流れで、さらっと頭までなでていくなんて。
(なんか可愛いぞ、矢野さん)
でも、絶対モテる。
でも何かいつのまにか矢野さんのペースにはまって、私は笑ってしまった。
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