狂おしくも儚く 儚くとも愛しい

新しい場所

とりあえず、仕事をわざと教えてもらえなかったりそういった事をしそうな人ではない。

そんな事を考えている間にも森ノ宮さんはテキパキとロッカーやトイレ、備品の使い方等を案内してくれ、私の机の場所に連れて行ってくれた。

営業フロアはワンフロアなので端まで見渡すことができる。月曜日は伝達事項等があるため、なるべく全員がそろうように言われているそうでほとんどの営業さんが揃っているように見えた。

席はとりあえず、森ノ宮さんの横。
真新しいパソコンが置かれ、文房具等もそろっていた。

「もうすぐ９時ね。全体朝礼で南さんの紹介があるからその後にメンバーを紹介するわね！」

「はい。ありがとうございます」

そろそろかなと思っていたら、
始業の合図のオルゴールが響いた。

全員が、フロア中心に集まるようだ。

私も森ノ宮さんの後ろをついていった。

新メンバーが気になるのかチラチラと視線を感じた。