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†第二章【誘惑】†
初めて会話を交わした日の夜から、Yはその女性の事が頭から離れず気になりはじめ、社長に呼ばれるのが待ち遠しくなっていました。
ある夜の事、社長と、その女性と三人で飲んだ後、いつものように帰ろうとした時でした
『私も帰ろうかな?』
と、その女性が言ったのです。
いつもはタクシーで帰るのに変だな?
とYは思いました。
その日は、社長もべろんべろんに酔いつぶれており、まずは社長を自宅まで送って行き、それからその女性を送って行く事にしました。
Yは、アルコールが入っていることもあり、少し人通りの少ない道を選び、車を走らせました。
五分程車を走らせたくらいに
女性が
『車を止めて。』
と言いました。
Yは、言われた通り車を止めました。
車を止めてすぐに
女性が
『帰りたくない。』
と言ったのです。
Yは、その女性の事など、何ひとつ知りはしませんから、何か事情があるのかな…?くらいの感じで
『帰りたくなったら言って下さい。』
と、煙草に火をつけた。
すると女性が
『Y君家に行こう。』
と言って来たのです。
Yは、社長の愛人だしそれはマズイなと、断りました。
すると女性は
『バレなきゃいいよ。
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