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コンコン、とお父さんの書斎のドアをノックする。
「どうぞ。」
冷たい声。
いつも最低限しか話さない。
『失礼します。
お父さん、わかね、これ初めて1人で作ったの。
えっと…食べて、みて…』
言えた…!
お父さんの目はチョコのお皿を手に取るなり、上に乗っていたチョコを全部、摘まみもせず、ゴミ箱に捨てた。
『………!!
え、おとうさ…』
「こんなゴミを作っている暇があるならもっと勉強をしなさい。」
そう、だよね…
あのお父さんだもん
『…はい、すいませんでした…
失礼します。』
こんな事、わかりきってたのに、なのに、なのに何で私、
泣いているんだろう?
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