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それは1000年も前の話。
遥か古に人々は集い国を創った。
そして人はそれぞれの伝統や文明を育み、進化していった。
その国の一つ、かつて莫大な権力と富、そして圧倒的な勢力を誇っていたアニマ皇国はとある兵器を創った。
その兵器はまさに怪物
全てを破壊尽くし、世界を絶望へと落とす恐るべき力を秘めたその兵器を、人は”厄災”と呼び封印した。
そして時が進み、皇帝が時代を経て代わった時、アニマ皇国は兵器の封を解く。
“これさえあれば、世界を手中に収める事が出来るのではないか”と
野心家であり、特に支配欲が強かった当時の皇帝は周囲の国々に宣戦布告をする
アニマ皇国は遂に大陸統一すべくセントルス大陸侵攻作戦を決行した。
アニマ皇国はその兵器と全戦力をもって次々と国の侵略に成功していった。草木は枯れ、大地は死に、生き物は朽ちていく。
しかしどの国もあの兵器の前では、抗うこと事すら叶わなかった。
そしてアニマ皇国は、ついに後一つの国で大陸統一まできた。
最後の一つの国“リグルム王国”は必死に抵抗したが、アニマ皇国とあの兵器の前では全く歯が立たなかった。
そして王国都市まで攻め込まれた王国は、もうなすすべもなく国が侵略されるのも時間の問題となった。
がしかし。
たった一晩でアニマ皇国が壊滅してしまった。
これは後の世にも語られる、伝説の魔物の話である。
戦争が始まり都市崩壊まで後僅かだったリグルム王国。
しかし、直ぐに決着が着くことはなかった。
その理由はリグルム王国の地形。
それは後ろに広く深い海峡があり天候が変わりやすい海よりは陸を優先したアニマ皇国は、リグルム王国の前にある森【アドナの森】から攻めるしかなかった。
しかしアドナの森は広大で魔物も多く、朝と夜には濃霧で視界が不安定。
そして標高3000mの崖山を越えないと行けないアドナの森は周りの国から難攻不落の森と恐れられていた。
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