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皇国はリグルム王国より先に、アドナの森の攻略を命じた。
そして皇国はそのアドナの森を攻略すべく、兵器を導入。
そして更に侵略した国の兵を駒の様に使い、森を切り・焼き払い・そして遂に崖山を破壊することに成功する。
崖山が破壊されたアドナの森は、著しく酷くなった。
草木は枯れ、水は毒に犯され、森は壊された。
それに生じて森に住む魔物もいなくなり弱い魔物は食料や実験体として扱われた。
しかし全ては“大陸統一”のためと皇国は止めなかった。
そして皇国は残った森を全て焼くことにした。
しかしそれが間違いだった。
森を焼くことによりある魔物の怒りをかってしまう。
その魔物の名は“ウルオル”
“ウルオル”は個体数が二と無い魔物から伝説とされていた魔物であった。
伝説が故に伝承も存在する。
その者、怒れば大地が抉れ。一歩歩けば、生命が息絶え、一つの咆哮は国が滅し、死血はその者の眼となる。
しかしただ伝承を知るはずもない皇国は、最後の森の破壊を命じた。
ところがこの行為により伝承が現実となるとは皇国は知る由もない。
ウルオルの怒りは皇国に向けらた。
森を焼きに来た皇国兵は、骨も残さず殺された。
他の兵士も関係なく、次から次へと殺されていった。
それを聞き、皇国は次々と部隊を送り込んだが、皇国の部隊は尽く殺されていった。
そして皇国は遂に最後の切り札、最終兵器を放ちウルオルを止めようとした。
しかし最終兵器でさえ、ウルオルを止めることは出来なかった。
自慢の魔法や兵器も全く効かなかった巨駆な体。
全てを噛み砕き目にするだけで戦慄立たせる残忍な牙。
そして血のように赤く、鋭く残酷に光る真紅の眼光。
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