当たり前だけど物語の始まりはいつも突拍子もないもので

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さてと落ち着いた所で現状把握だな。 今ある持ち物はっと... 学ラン一着、通学鞄とその中の教科書、実習用のモバイル端末、筆記用具は役に立たないなぁ...後はカッター、ニッパー、ドライバー等の電気工作道具、冗談半分にもってきちまった学校の備品の1mスチール定規...我ながらバカだと思うよ...重いだけなのに。 後は早べ...間食用に買っといたあんパンとツナパンだな。 とりあえずこれを朝飯にするかな。 「んじゃミィ飯にしよってか、いなーい!」 周りを見渡すと建物のすぐ近くに湖があってその水面をのぞき込む彼女がいた。 「痛ッツ、ッツツ、なにしてんだ?ミィ」 「あ!家主様ぁボクってこんなふうににゃってたんだにゃ」 あぁ自分の今の姿を確認しにきたのか。 「家主様もおんにゃじ感じになってるしにゃ」 「アハハそうだなー。...うん?」 今“と”じゃなくて“も”といわなかったか?
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