当たり前だけど物語の始まりはいつも突拍子もないもので

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「...ごめんにゃさい家主様ぁ...」 上目使いで言われちゃー怒るに怒れませんね...でもこれ計算じゃないよね? などと思ってたら余計ビクビクしてコッチ見てるけどまさか黒いオーラとやらが出てたのだろうか?...まあいいや。 「怒ってないからさ…まぁ流石にあの勢いには驚いたけどね。ところで... 何で”家主様“なんだい?」 「にゃ?”ご主人様“のほうがよかったかにゃ?」 「いやいやいやいやそうじゃなくてね」 「家主様はボクを拾ってくれた命の恩人にゃ、それに家主様の家には家主様しかいないから家主様にゃ」 まぁそれはそうなんだけどね。 両親は小さいうちに死んでて祖母も去年に亡くなった。伯父がいるけどあちこち飛び回っているから家にはめったにこないからね。 「いやまぁ一応そんなかんじだけどさ。二年前にミィが来てからもう家族と一緒だと思ってるからさ名前で呼んでくれないかな?もしくは”お兄ちゃん“でもいいかな?」 今度は間違いなくキラキラした目で 「うん!タクーアリガトにゃー」 と、抱きついてきたので思わずミィの頭を撫でていた。 いい手触りだなーそういやいつもヒマさえあればミィ撫でてたなー。 流石にネコの時とは撫で心地は違うけどこれはこれでいいかもなー。 とか考えながら呼び方がかなりフレンドリーになった事はスルーする事にした 。
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