メビウスの輪

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「海外にはいつまで居るのでござるか?」 龍・・・もとい幽霊がそう言った。いや、まぁ、人間なんだけどねw 「まだ分からないよ・・・」 とゆうさんは何かを惜しむように言った。 「それより…」 ゆうさんはきょろきょろとあたりを見回していた。 「緋汰は何処かな?今日は見てないけど・・・」 俺も周りを見たが緋汰の姿は何処にも無かった。ふ・・・と横を見ると少し離れたところに居た愛識が微笑んでいた。 あいつ・・・何か知ってるんじゃ・・・ 「愛識…知ってるの?」 近くまで行き、驚かさないようにボソボソと話した。 「ええ・・・多分ゆうさん驚きますよ」 どんぴしゃか・・・ 「何があるの?」 「秘密ですよ」 ・・・なにそれ。なんかショック…。 「さて…そろそろ行くよ」 ゆうさんは遂に荷物を持ちゲートを潜ってしまった。 「さて…皆さん帰りましょうか」 「え?まだ見送り出来ますよ?」 近くに居た伊吹が軽くゆうさんを見ながら言った。 「そこは緋汰さんに任せましょう」 「え!?緋汰さんは来てるんですか!?」 辺りがざわめいた。 「ええ、一世一代あるかないかの勝負をしにね」 ・・・なんとなく解った気がした。小説のネタとして書きたかったが止めておいた。 愛識の言葉でみんなぞろぞろと帰っていく。俺もそのまま帰っていった。 え?緋汰に直接何があったのか聞いたかって?聞くわけ無いじゃん。
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