710人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
「本当は僕のこと、もっと君に話してあげたいんだけど、時間がないんだ。
だから、今日は僕のききたいことを話させて欲しい。
自分勝手なこと言ってごめん。
でもとても大切なことなんだ。
僕は君の敵じゃない。
どんなことをきいても君を守るから。
だから全て正直に答えて欲しい。
いいかい?」
ハヤトがそうきくと、少しの沈黙後、シズカはゆっくりと首を縦に振った。
「ありがとう。
じゃあ単刀直入にきくね。
二川セイジさんを刺したのは君だね?」
静かに、でも重みのある問い掛けだった。
この問いにシズカは目を丸くし、驚きの表情を見せたが、
やがて大粒の涙を目からあふれさせながら、静かに頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!