〈始まりの扉〉

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公園に着いた俺は、いつも座るベンチに向かう。 ベンチに座り、俺は少し考える。 クラスメイトはいつまで俺を避け続けるのか。 いつまで耐えればいいのか。 最近不安になって来た。 学校では、俺の居場所がない。 親に相談しようと思ったこともある、だが俺の親は母さんだけだ。 心配は、かけたくない。 「俺一人で解決しないとな…」 独り言を言って、ベンチから立ち上がり、公園から出ようとした時だった。 『我は、汝を受け入れる』 『汝、我を受け入れよ』 『汝、全てを受け入れる時、扉は開きその先に行けるだろう…』 「誰か居るのか?」 俺はこう呟いたが、返事は来ない。 周りを見るが誰も居ない。 不思議に思ったが、それ以上探そうとはしなかった。 もう何も聞こえないし、それにとても不気味な感じがしたからだ。 俺は、その場から逃げるように学校に向かった。
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