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冷たく鋭い何か
これは……針?
余り太くは無いらしく、そこまで痛くはなかったが次の瞬間に俺は大人しく考えていた事を後悔する事になる。
「っ…?!」
針の刺さった場所から異物が体内に侵入する感覚。
ただの針なんかじゃなく、注射針。何か薬を打たれたのは確かだ。
覚醒剤とかだったら…一瞬頭を過ぎった嫌な考えに背筋が冷たくなった。
咄嗟に足をひいて(普段より数段威力が落ちるのは承知だが)後ろにある相手の足を蹴るとバランスを崩したらしく、拘束されていた手が離れて体が自由になった。
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