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「廣幸は顔が整ってるし、学校でも人気があるでしょう?だから、絶対このグループでやっていけると思うのよね」
「幸子、少しは廣幸の意志も聞いてやったらどうだ」
「あなた?
私(わたくし)達は芸能人なのよ?その間に生まれた息子が芸能会へ進まなくてどうするのよ」
母さんは、俺を"母さんの"思い通りの道に進めることしか考えていない。
……まあ、どうせ。
このご時世、
就職もままならない。
将来もはっきりしていなかったし、
結局はどうせ、この道へ進むのは必然であっただろう。
それに
タレントとしてやっていくのが
一番手っ取り早く確実に食べていける。
……特別視されるのは嫌だけど。
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