長瀬家

6/7
前へ
/137ページ
次へ
「廣幸は顔が整ってるし、学校でも人気があるでしょう?だから、絶対このグループでやっていけると思うのよね」 「幸子、少しは廣幸の意志も聞いてやったらどうだ」 「あなた? 私(わたくし)達は芸能人なのよ?その間に生まれた息子が芸能会へ進まなくてどうするのよ」 母さんは、俺を"母さんの"思い通りの道に進めることしか考えていない。 ……まあ、どうせ。 このご時世、 就職もままならない。 将来もはっきりしていなかったし、 結局はどうせ、この道へ進むのは必然であっただろう。 それに タレントとしてやっていくのが 一番手っ取り早く確実に食べていける。 ……特別視されるのは嫌だけど。  
/137ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加