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「ああ、校長によろしくって言われてもあたしらあんま校長と関わらないもんね……」
そう言って頷く飯塚さん。
なに言ってんだコイツ。
しょうがないのでもう少し細かく言ってみる。
「いや、『少年少女』の部分なんだけど」
「「そっちかい!」」
マジックカード発動!
飯塚さんと三島ちゃん(通称さんちゃんコンビ)のシンクロツッコミ!
その強そうに見えて実はそうでもないマジックをスルーして、火糸が至極のんびりした口調で質問してくる。
「どの辺がおかしいの~!」
……最後のびっくりマークに騙されないでねのんびりした口調だよほんとに。
なんで絶対語尾に!つくんだろ。
なんの義務なんだろ。
そういやびっくりマークの正式名称なんだっけ。
「あのさあ、びっくりマークの正式名称なんだっけ?」
「後でグー〇ル先生のお世話になれ!
とりあえず今は『少年少女』の何がおかしいのか説明しろ!」
飯塚さんに怒られちった。
しょうがないので家帰ったら辞書をひくとしよう。
とりあえず要望に応えることにする。
「ほら、『少年少女』ってさ、『少年』と『少女』をまとめてるわけでしょ?」
「そりゃあね」
「私らって、『少女』って呼ばれるような年?」
『あ~』
あれ、思ったより納得されちったな。
「なんか分かるねそれ~。
高校生が『少年』とか『少女』って、しっくりこないよね~」
三島ちゃんも素直に同意する。
……嵐でも来るのかな。
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