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まあいいや。
この際なので一通り考えを言ってみることにした。
「かといってしっくりくるやつも思いつかないんだけどさ~」
『あ~』
「例えば『女性』って呼ばれるほどお姉さんな年でもないし、『女』なんてのは論外だし、『幼女』ってほどちっこくないし、」
「いや、『幼女』も論外でいいと思う」
飯塚さんがなんか言ってるが無視。
「まあ、そういうわけでなかなか良いやつがないのよ」
『あ~』
なんだこの人達リアクションが『あ~』ばっかなんだけど。
「そう考えると、男子には案外多いよね。
『青年』『少年』『青少年』って感じで。
高校生なら、『青少年』が一番ぴったりかな~」
三島ちゃんが分析し始める。
青少年、ねえ。
「まあ、『青少年』ってなんか間を表す為に無理やりくっつけてつくった感じするんだけどね~」
『あ~』
だからなんで私が話すとリアクションそれ固定なんですか。
新手のイジリですかそうですか。
「どっちにしても女子は余計に分かんないよね~……う~む」
飯塚さん、思考モード突入。
いや、そんな真剣に考えられても困るんだけど。
と、火糸が大胆な提案をした。
「いっそつくっちゃう!?あたしらの年代を表す言葉!」
『正気か火糸』
リアクションシンクロ。
そんな周囲の反応にもめげず、火糸は話し続けた。
「正気だよ~!ないならつくる、そうやって人類は進化してきたんだよ~!」
……なんだか大仰な話になってしまった。
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