青少年とあれ、えっとなんだっけ

7/11
前へ
/11ページ
次へ
数分後。 カップめんがちょうど出来上がったところだからお湯沸かす時間含め五分ちょいか。 まあ読者の皆様にはあの何故かハトの人形が出てくる掛け時計をイメージしてもらいたい。 「ぱっぽー」って鳴く奴。 あと、「~五分経過~」ってテロップ(白字)も。 このセットによってアニメの時間がたったよ表現はだいたい完璧であり…… 「ちょっと待ったなに言ってんのシュールアニメとかなんとか。 というかどっから出したそのやかんとストーブと麺職〇」 飯塚さんがなんか言ってる。 食べたいのかな。 「食べる?」 「いや食べないけど」 ならそんなこと聞くなや。 しかし流石だね麺〇人(豚骨)。 麺の細さが絶妙だよ。 「まあいいやシュールがドラ〇もんレベルでなんでも出すのは今に始まったことじゃないし。 で、二人はなんか思いついた?」 聞かれたほうの二人は黙って首を振る。 数秒の沈黙。 急に火糸が立ち上がる。 「やっぱり、既存の言葉で考えなくちゃ!! 私達ごときが言葉をつくるなんてやっちゃ行けないんだよ!!」 ……いや、言い出しっぺあんただし。 火糸に注がれる生暖かい目線(摂氏三十七度)×3。 その目を維持したまま、飯塚さんが口を開いた。 「発想の順番が逆な気がするけど、まあそうだね。 取りあえず思いついたのを片っ端から言ってみようか」 了解した。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加