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まあ、それに。
「ついでに言えば、てぃーんずって男女両方表しちゃうから、なんか不公平になっちゃうよね。
男子には最後の切り札青少年があるわけだし」
「「ならばなぜ提案した!!」」
おっ、再びさんちゃんコンビによるシンクロツッコミ。
やっぱりたいした威力じゃないのでスルー。
「えっと、他にはぐぁーるずとか」
「質問に答えろよそしてそれもルー語じゃん」
「小公女」
「それはアメリカの児童文学小説のタイトル」
「う゛ぃーなす」
「ルー語な上に自惚れんな」
「乙女」
「流石に引くわそれ」
「めーると」
「とーけーてしーまーいそおってなんで急にVOCAL〇ID」
「十六歳の女の子」
「物凄く正確だがそれは長いし正確すぎておかしい」
「ミシシッピ川の近くでどじょうすくいやる十六歳の女の子」
「長いしミシシッピ川もどじょうすくいも私たちに関係ない」
「シャットゥルアラブ川の河口で北斗百〇拳のほうが」
「そういう問題じゃないところでその川どこ」
「イランとイラクの国境地帯を流れながらペルシャ湾に注ぐ(うぃき〇でぃあより引用だお)」
「アラブどこいった。
そして何故Wikipe〇iaの記事を暗記している」
「こんなこともあろうかと思って」
「どんな先見性だよ」
うむ、会議は順調だな。
そう思って、私が次の発言をしようとした瞬間。
パタン。
本を閉じる音。
それが、全くもって不意に教室に響いた。
ということは、ようやくか。
ようやく彼女が、動き出すのか。
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