episode1 「邂逅」

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「あの…ここは、明石心霊探偵所で合ってますか?」 女性は控えめな声で言った。 明石心霊探偵所というのは俺の仕事の名称である。 入り口にそう書いてある看板が立て掛けられてあるはずだ。 なのにも関わらず確認した、というのは俺の容姿に関係があるのだろう。 まぁ、仕方のないことだ。 俺はまだ中三なのだから。 それでもめげないぜ! 俺のスタンスは依頼の過程で信頼を勝ち取ることだ。 だから、手で拳を作り。 「そうですよ。まぁ、立ち話も難ですので」 俺はきっぱり言い放ち、手で座るようにと示した。
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